最終更新日:
フケは毎日のブラッシングで改善ができるのでしょうか?この記事では、くしでブラッシングするとフケが改善する理由や、シャンプー前のブラッシングのやり方などについて詳しく解説します。おすすめのくしも紹介しますので、まだくしを持っていない方の参考になる内容です。
商品開発課 課長/毛髪診断士
桜庭 翔
大学卒業後、美容・健康通販メーカーに入社し、基礎化粧品やボディケア商品の企画開発業務を担当。
2020年にアンファー株式会社に転職。
2020年:スキンケアブランド「DISM」の商品開発チームにジョイン
2021年:男性ダイエットブランドの立ち上げ及び商品開発業務
2022年:男性妊活ブランド「オムテック」の立ち上げ及び商品開発業務
2023年: 「スカルプD」商品開発責任者
2024年(現在): 「スカルプD」 「スカルプDボーテ」商品開発責任者
目次
くしでブラッシングするとフケが改善する理由は、頭皮の表面に付着した古い角質や余分な皮脂、微細なほこりや汚れをくしの歯が取り除くことができるからです。
人間の肌にはおよそ年齢×1.5日のサイクルで生まれ変わるためのターンオーバーと呼ばれる機能が備わっています。表皮の深い箇所で作られた肌細胞が次第に押しあげられて角層を構成し、古くなって剥がれ落ちたものがフケという訳です。
つまり、フケは誰にでも見られる生理現象の一種といえますが、あまりにも目立つ方は頭皮環境の悪化にともない、ターンオーバーの乱れを引きおこしている可能性が疑われます。何らかの原因によってターンオーバーのサイクルが短くなると、表皮が未熟なうちに剥がれ落ちやすくなるため、フケの量が増えてしまうのです。
頭皮環境が悪化する原因の1つが洗髪不足による汚れのため、シャンプーの前にブラッシングをしておくと、頭皮の汚れを落としたり浮かせたりして洗い流しやすくなります。また、ブラッシングを行うと血液の循環が促進されるため、ターンオーバーを乱す元となる頭皮環境の悪化を改善する効果が期待できます。
フケを予防するにはくしでブラッシングするのがおすすめですが、どのようなアイテムが合うのかは人によって異なります。毎日のブラッシングにおすすめのくしは以下の通りです。
くしの種類 | 材質 | 特徴 |
---|---|---|
スケルトンブラシ | ナイロン・セラミックなど | ピンの間隔が広く摩擦や静電気が起こりにくい。 |
クッションブラシ | 豚毛など | クッション性が高く髪の毛に付着したごみを取りやすい |
パドルブラシ | ナイロン・天然木など | 通常のブラシよりもサイズが大きく頭皮への刺激が少ない |
デンマンブラシ | 猪毛・ナイロンなど | 髪の毛が絡まりにくく頭皮に沿ってブラッシングしやすい |
シャンプーの前にはくしでブラッシングをするのが基本ですが、シャンプー中に使用すると髪を傷める恐れがあるためおすすめできません。シャンプー中にもブラッシングしたいのであればスカルプブラシを使うのがおすすめです。
スカルプブラシはシャンプー中に頭皮マッサージができるように設計された特殊なブラシです。手だけで洗髪するよりも効率よく頭皮の皮脂や汚れを取り除く効果が期待されています。
シャンプー中にスカルプブラシを使う際には、いったん手櫛で髪の毛の流れを整え、引っかかりが生じないようにするのがポイントです。強すぎる力でスカルプブラシを使うと、かえって髪の毛や頭皮へのダメージが増加するため注意が必要です。
シャンプー前のブラッシングは頭皮環境を整え、フケを予防するのに欠かせません。
しかし、たとえ良いブラシを使っていても正しくブラッシングしなければかえって頭皮や髪の毛を傷つけてしまう恐れがあります。ブラッシングの際には以下の点に注意しましょう。
ここでは、シャンプーの前に行う正しいブラッシングのやり方について解説します。
毎日のシャンプーの前にブラッシングを行うと、フケを落としやすくなるうえ、頭皮環境を改善する効果も期待できます。
しかし、誤った方法でブラッシングをすると、かえって頭皮環境を悪化させる可能性があるため、以下2つのポイントを押さえておきましょう。
ここでは、ブラッシングの際に気を付けたいポイントについて解説します。
シャンプーの前は頭皮に余分な皮脂や汚れが付着しているため、ブラッシングを続けるうちにくしが汚れてきます。
ナイロン製のくしであれば湯洗いで簡単に汚れを落とせますので、定期的に汚れを落とすようにしましょう。獣毛ブラシは湯洗いできませんので、専用のクリーニングブラシでのこまめなメンテナンスが必要です。
詳しいやり方はメーカーによっても異なりますので、説明書やホームページを確認しましょう。
フケは頭皮環境の悪化によって増加する傾向にあるため、ブラッシングだけでなく以下の3点に気を付ける必要があります。
ここでは、フケを改善するためにブラッシング以外で気を付けたいことを解説します。
フケは誰にでも見られる生理現象の一種ですが、あまりにも目立つ方は頭皮環境の悪化や、ターンオーバーの乱れを引き起こしている可能性が疑われます。
頭皮環境の悪化やターンオーバーの乱れはさまざまな原因によって引き起こされますが、頭皮の血行不良も原因の1つです。
シャンプーの前にクッションブラシなどでブラッシングを行うと、フケを落としやすくなるうえ、頭皮環境を改善する効果が期待できます。毎日のブラッシングできれいな頭皮を目指しましょう。
商品開発課 課長/毛髪診断士
桜庭 翔
大学卒業後、美容・健康通販メーカーに入社し、基礎化粧品やボディケア商品の企画開発業務を担当。
2020年にアンファー株式会社に転職。
2020年:スキンケアブランド「DISM」の商品開発チームにジョイン
2021年:男性ダイエットブランドの立ち上げ及び商品開発業務
2022年:男性妊活ブランド「オムテック」の立ち上げ及び商品開発業務
2023年: 「スカルプD」商品開発責任者
2024年(現在): 「スカルプD」 「スカルプDボーテ」商品開発責任者
【毛髪診断士監修】冬に男性のフケがひどくなるのはなぜ?原因や対策方法を解説!
フケは見た目の不潔さが気になるだけでなく、頭皮や髪のトラブルサインでもあります。一時的なものだからとそのまま放置するのはNGです。そこで今回は冬のフケの原因と対策方法をご紹介します。
CHECK
【毛髪診断士監修】頭皮の湿疹(脂漏性皮膚炎など)の原因はシャンプーにアリ?対策方法を徹底解説
頭がかゆいな、と思って触ってみると、頭にポツポツ湿疹が! その原因は、もしかしたらシャンプーかもしれません。そこで、今回は主な湿疹の種類や湿疹対策になるシャンプーの選び方のポイント、そして使い方をご紹介します。
CHECK
【毛髪診断士監修】そのフケ・かゆみ、頭皮の乾燥が原因かも。乾燥を防ぐシャンプー選びのポイントは?
頭皮がかゆい、パラパラとフケが出る。乾燥状態が続くと、頭皮を守るバリア機能が弱くなり、将来の薄毛につながってしまう危険性が。乾燥を防ぐセルフケアで、頭皮を健康に保っていきましょう。
CHECK
【毛髪診断士監修】髪の毛の根元に白いものが見えたら要注意!特徴をチェックして正体を見極めよう
頭皮や髪の毛の白いかたまりは、シラミ、フケ、ヘアキャスト、角栓のいずれかと考えられます。特徴で見分けるチェック方法、発生する原因、対策法をご説明します。
CHECK
【毛髪診断士監修】重曹シャンプーで頭皮ケア!薄毛や白髪への効果と、実際の使用感をご紹介
重曹シャンプーの効果や注意点などを解説します。
CHECK
【毛髪診断士監修】中学生で大量のフケが出る原因とは?すぐに対策できる3つの頭皮ケア
中学生のフケの主な原因とそれらの解消方法をご紹介します。
CHECK
【毛髪診断士監修】頭皮のボコボコはリンパが原因?かさぶたや病気が疑われる場合の対処法も解説
頭皮のボコボコの原因や対処法を解説します。
CHECK
【毛髪診断士監修】産後のフケの原因は女性ホルモン低下とストレス!改善法はあるの?
産後のフケの原因や対策方法をご紹介します。
CHECK
【毛髪診断士監修】フケ、かゆみ…頭皮の乾燥トラブルはベビーオイルマッサージで解決
頭皮が乾燥しがちな人におすすめの方法がオイルケアです。低刺激で値段も手ごろなベビーオイルを使った乾燥対策の頭皮ケアを、具体的な方法を含めて説明します。
CHECK
【毛髪診断士監修】ホホバオイルで頭皮ケア!適度な保湿で乾燥や抜け毛、薄毛などを改善しよう
頭皮が乾燥する原因を確認し、頭皮ケアに最適なホホバオイルの特徴と使い方を知って、頭皮を正常な状態に保ち、トラブルを予防、改善する方法をご紹介します。
CHECK
【毛髪診断士監修】頭皮ケアに馬油がうってつけ!? 効果と使い方について
髪の毛、頭皮に潤いを与えるとして人気の馬油(ばーゆ)。馬油の特徴や馬油を使ったマッサージ方法、馬油がもつ効果について紹介します。
CHECK
【毛髪診断士監修】男性のフケの主な原因は?対策・予防法や正しいシャンプーの方法も解説
フケとは何か、フケが出る主な原因や疑われる病気についても解説します。また、予防や対策の方法についても紹介しますので、参考にしてみてください。
CHECK
【毛髪診断士監修】髪のべたつきが気になる!べたつきの原因とその解消方法とは…
髪がべたつく原因や、解消方法をご紹介します。
CHECK
【毛髪診断士監修】頭のフケをなくす方法とは?シャンプー方法やヘアケアの見直しについて解説
フケの原因と、フケをなくすための方法を紹介します。 頭皮環境を正常に整えれば抜け毛予防にも役立つので、ぜひチェックしてみてください。
CHECK
【毛髪診断士監修】フケを治す洗い方はある?フケが気になる場合に試したいシャンプー方法を解説
フケの原因や、フケの予防を期待できる正しい洗髪方法をご紹介します。
CHECK