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頭皮のアトピーが治らない!原因や対策方法は?抜け毛が増えるって本当?

最終更新日:

頭皮のアトピーが治らない!原因や対策方法は?抜け毛が増えるって本当?

アトピーは手や足だけでなく、頭皮にも発症する可能性があります。頭皮にアトピーを発症した方のなかには、抜け毛や薄毛が心配な方もいるでしょう。この記事では、頭皮のアトピーの原因や治し方、自分でできる対策について解説します。

この記事の監修
医薬開発研究課 課長/毛髪診断士 桜庭 翔

商品開発課 課長/毛髪診断士

桜庭 翔

大学卒業後、美容・健康通販メーカーに入社し、基礎化粧品やボディケア商品の企画開発業務を担当。
2020年にアンファー株式会社に転職。

2020年:スキンケアブランド「DISM」の商品開発チームにジョイン
2021年:男性ダイエットブランドの立ち上げ及び商品開発業務
2022年:男性妊活ブランド「オムテック」の立ち上げ及び商品開発業務
2023年: 「スカルプD」商品開発責任者
2024年(現在): 「スカルプD」 「スカルプDボーテ」商品開発責任者

sec.1 頭皮のアトピーとは

アトピーは正式名称をアトピー性皮膚炎といい、かゆみをともなう湿疹が慢性的に良くなったり、悪化したりを繰り返す炎症性の病気です。

思春期以降のアトピーは顔や首、胸、背中など上半身を中心に多く見られ、頭に症状があらわれるケースもあります。
頭皮にアトピーを発症すると、主に以下のような症状が出やすくなります。

・かゆみ
・フケ
・鱗屑
・浸出液
・皮むけ
・発赤
・象皮症
など

アトピーの主な症状はかゆみをともなう湿疹ですが、症状の進行にともない肌が赤くなったり浸出液が出たりして、最終的に肌がゴワゴワになるのが特徴です。

sec.2 頭皮のアトピーの原因

頭皮のアトピーの原因

頭皮にアトピーを発症する原因に関しては、現在のところ明らかにされていません
しかし、以下の要因がいくつか重なった結果として、発症リスクが増加するのではないかと考えられています。

・アレルギー反応を起こしやすい体質
・遺伝
・バリア機能の低下
・ストレス
・ダニやハウスダストが多い環境
・ホルモンバランスの変化
など

アトピーは上記の体質的な問題と、環境による影響が複雑に重なりあった結果として発症する傾向にあります。以下で詳しく見ていきましょう。

体質による影響
アトピーを発症する体質的な問題の1つが、アトピー素因を持っている点です。
本人だけでなく家族が気管支喘息やアトピー、アレルギー性鼻炎などの既往歴を持っている方は、アトピー素因を持っていると判断されます。
また、遺伝的にIgE抗体を作りやすい体質の方は、アレルゲンに対して過剰に反応してアトピーを発症するリスクが増加します。
その他にも肌のバリア機能の低下やホルモンバランスの変化なども、アトピーの発症リスクを増加させる要因の1つです。
環境による影響
アトピーはアレルギー反応を起こしやすい方に多く見られるため、ダニやハウスダストなどアレルゲンが多い環境にいると、発症リスクが増加します。
もともとアトピー素因を持っている方が大人になり、環境の変化や生活リズムの乱れ、慢性的なストレスによりアトピーを発症するケースもあります。
また、仕事が忙しくて病院を受診したり、通院を継続したりするのが難しくなり、症状を悪化させるケースも少なくありません。

sec.3 頭皮のアトピーの薬を使った治し方

頭皮のアトピーはステロイド製剤を用いて治療を行うのが一般的です。ステロイド製剤にはローションタイプとシャンプータイプの2種類があります。それぞれについて詳しく解説します。

ローションタイプ
頭皮にアトピーを発症したときは、ローションタイプの治療薬を塗布するのが一般的です。ステロイドを含有したローションは抗炎症作用が強く、効果の発現が早い点がメリットの1つです。
また、症状の程度や使用部位に応じて、さまざまな強さのローションが使い分けられます。デメリットとしては頭皮に塗る際、髪の毛をかき分けなければならず、塗りにくい点が挙げられます。
シャンプータイプ
頭皮のアトピーを治療する際に、ステロイドを含有したシャンプーを用いるケースもあります。シャンプータイプのメリットは、頭皮全体に有効成分が届きやすい点です。
また、シャンプータイプは塗布後に通常のシャンプーと同じように洗い流すため、外用薬に比べると副作用のリスクが低い点もメリットの1つです。
一方で、薬用成分も洗い流してしまうので、外用薬に比べると効果があらわれるまでに時間がかかる点がデメリットと言えます。

sec.4 自宅でできる頭皮アトピー対策

自宅でできる頭皮アトピー対策

頭皮アトピーはいくつかの原因が複雑に絡み合った結果として発症する傾向があります。そのため、普段から以下の点に注意して頭皮アトピーを予防するのがおすすめです。

・原因物質を遠ざける
・日焼け対策を行う
・保湿により乾燥を防ぐ
・汗をかいたら放置しない
・ストレスの少ない生活を送る

ここでは、自分でできる頭皮アトピー対策について解説します。

原因物質を遠ざける
アトピーは遺伝的な体質だけでなくダニ・ハウスダスト、肌に合わないアイテムなども発症リスクを高める原因になります。
そのため、普段からこまめに部屋を掃除して、ダニやハウスダストなどのアレルゲンを減らすよう努めてください。
シャンプーの後に頭皮のかゆみや赤みが出る方は、アミノ酸系のマイルドな商品に変えるのがおすすめです。
日焼け対策を行う
紫外線には物質を破壊する強い力があり、長く浴びていると頭皮環境の悪化を招く可能性があります。
頭皮環境が悪化すると、バリア機能の低下にともなってアトピーを発症するリスクが増加します。
頭皮の日焼けを予防するためには、外出の際に日傘やつばの広い帽子などを利用するのがおすすめです。
保湿により乾燥を防ぐ
頭皮アトピーを発症すると、肌が少しの刺激にも過敏に反応してしまいます。
特に頭皮が乾燥すると外部の刺激に対して過敏になるため、保湿により乾燥を防ぐ必要があります。
シャンプーで髪の毛や頭皮を洗った後は、専用のローションなどで保湿してください。
汗をかいたら放置しない
汗にはアミノ酸やたんぱく質、脂質などが含まれており、放置すると常在菌が増加して炎症を起こしやすくなります。
そのため、夏場などに汗をかいたら放置しないよう意識してください。
汗をかいたらこまめに拭きとったり、できるだけ涼しいところで過ごしたりするとよいでしょう。
汗をふき取る際にはアルコールフリーのアイテムや、肌への刺激が少ない赤ちゃん用のおしりふきなどがおすすめです。
ストレスの少ない生活を送る
頭皮アトピーは寝不足や過労、人間関係の悩みなど身体的・精神的ストレスにより発症・増悪するケースもあります。
アトピーを防ぐためには規則正しい生活を送り、適度にストレスを発散するよう心がけてください。
できれば1日に6時間から8時間の睡眠をとり、お風呂に入るなどして翌日に疲労を残さないのがポイントです。
また、日中に適度に身体を動かしたり、仲のよい友人とランチを楽しんだりして、ストレス発散するのもおすすめです。

sec.5 頭皮のアトピーに関するよくある質問

頭皮のアトピーが気になると、以下の不安を持つ方もいるでしょう。

・頭皮アトピーで抜け毛が増える?
・頭皮のジュクジュクはアトピーのせい?

頭皮の状態や薄毛に関する不安をお持ちの方は参考にしてください。

頭皮アトピーで抜け毛が増える?
頭皮アトピーを発症したからといって、抜け毛が増えるとは限りません
しかし、アトピーを発症すると強いかゆみが生じるため、頭皮を激しく掻いて髪の毛がちぎれるなどして、結果として薄毛につながる可能性はあります。
また、円形脱毛症を発症する方のうち、およそ4割がアトピー素因を持つとされています。
そのため、急にまとまった量の髪の毛が抜け落ちるようであれば、すぐに医療機関を受診してください。
頭皮のジュクジュクはアトピーのせい?
頭皮のジュクジュクはアトピーが原因の可能性があります。
アトピーを発症するとかゆみだけでなく、ジュクジュクとした滲出液がでてくるケースもあります。
滲出液が出るのは身体の防衛反応のため、過度に心配する必要はありません。

sec.6 頭皮のアトピーは早めの対策が欠かせません

アトピーは炎症性の肌の病気で、慢性的に症状が良くなったり悪くなったりを繰り返すのが特徴です。
明確な原因は分かっていませんが、アレルギー反応を起こしやすい体質に加え、ダニやハウスダストが多い環境、バリア機能の低下、ストレスなどの要因が加わると発症リスクが増加すると考えられています。
そのため、普段から部屋を掃除してアレルゲンを遠ざけ、正しいヘアケアで頭皮環境を良好に保ち、適度にストレスを発散するのが重要です。
アトピーが出るような頭皮環境を続けていると、抜け毛リスクを増加させる可能性もあるため、早めの対策が欠かせません。

この記事の監修
医薬開発研究課 課長/毛髪診断士 桜庭 翔

商品開発課 課長/毛髪診断士

桜庭 翔

大学卒業後、美容・健康通販メーカーに入社し、基礎化粧品やボディケア商品の企画開発業務を担当。
2020年にアンファー株式会社に転職。

2020年:スキンケアブランド「DISM」の商品開発チームにジョイン
2021年:男性ダイエットブランドの立ち上げ及び商品開発業務
2022年:男性妊活ブランド「オムテック」の立ち上げ及び商品開発業務
2023年: 「スカルプD」商品開発責任者
2024年(現在): 「スカルプD」 「スカルプDボーテ」商品開発責任者

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