育毛剤とは？有効成分や発毛剤との違い、気になる効果も詳しく解説！

育毛剤は抜け毛や薄毛の予防、健康的な髪の育毛のために使用される医薬部外品です。
育毛剤の有効成分が頭皮の血行を促したり、栄養を与えたりすることで、頭皮環境が改善され、健康的な毛髪を保ち、抜け毛や薄毛を防ぐ働きを持っています。
抜け毛予防につながる育毛剤は、将来的な抜け毛を予防したい人におすすめです。

発毛剤と育毛剤の違い

医薬部外品として予防を目的にする育毛剤に対して、医薬品に当たる発毛剤は壮年性脱毛症の症状を改善することを目的としています。第1類医薬品である発毛剤は薬剤師による内診などが必要ですが、育毛剤は基本的にドラッグストアでも購入可能です。
髪を増やし、壮年性脱毛症によって進行している薄毛を改善したい人は発毛剤を、健康的な髪の毛を育て頭皮環境を整えたい人は育毛剤を使用しましょう。

発毛剤とは異なり、新たに髪の毛を生やす効果はないものの、育毛剤には今ある髪の毛を育てて抜け毛を防ぐ効果があります。それぞれ詳しく見ていきましょう。

健康的な髪の毛を育てる

育毛剤の成分により頭皮の血行が良くなることで、髪の毛に必要な栄養や酸素が十分に頭皮全体に行き渡るようになります。これによる、ハリとコシがあって抜けにくい健康的な髪の毛が育ちやすくなると考えられます。

さらなる抜け毛を防ぐ

育毛剤にはふけやかゆみといった頭皮トラブルを改善する成分が含まれています。頭皮環境が整うことで、今ある髪はもちろん新しく生えてくる髪の毛も抜けにくい土台を作ることができます。

育毛剤はどんな成分で成り立っているのか、それぞれがもたらす効果とともにご紹介していきます。

アデノシン

髪の毛を作る毛乳頭細胞に作用し、成長促進させる成分です。乱れたヘアサイクルを正常に戻し、安定した髪の成長をサポートします。
日本皮膚科学会ガイドラインでは、ランクBの「行うよう勧める」に分類されています。

t-フラバノン

ヘアサイクルの「成長期」を短縮させ、髪の成長を阻害するTGF-βを抑制する効果がある成分です。成長期の期間を維持し、髪が十分に成長するのを助けます。

サイトプリン

髪の成長に必要なたんぱく質の生成を促進するとともに、「休止期」状態の髪の毛が「成長期」へ転換するよう促します。十分な時間と栄養を使って健康的な髪の毛を育てるサポートを行う成分です。

ペンタデカン酸グリセリド

サイトプリンと同じく、髪の成長に必要なたんぱく質「ケラチン」の合成を助ける成分です。ハリコシがあって抜けにくい髪の毛の成長をサポートします。

育毛剤をより効果的に使用するためのコツをご紹介します。ちょっとした心がけでできることばかりなので、ぜひ試してみてくださいね。

洗髪後の頭皮がきれいな状態で使用する

皮脂やホコリなどの汚れが毛穴を塞いでいる状態では、せっかくの育毛成分が頭皮に届きにくくなってしまいます。頭皮がきれいな状態の時に塗布するようにしましょう。
おすすめの使用方法は、育毛剤を使用する前に丁寧に洗髪し、洗髪後は清潔なタオルで頭皮をやさしく拭き、髪の水分もタオルドライした状態での使用です。塗布直後は頭皮全体をマッサージするようになじませ育毛剤を行き届かせましょう。
ヘアワックスや整髪スプレーを使用する前にもご使用いただくと、より育毛効果が期待できます。頭皮が清潔な状態でご使用ください。

使用方法を守る

育毛剤は、たくさんつければそれだけ効果が現れるというわけではありません。かえって頭皮トラブルを招く恐れもあるので、必ず使用方法を守りましょう。また、同時期に何種類もの育毛剤を使用するのも避けた方がよいでしょう。望む効果が得られないだけでなく、予期せぬ副作用が発生する可能性があります。

継続して使用する

育毛剤の効果を実感するにはある程度の期間が必要です。すぐに効果が出ないからといって使用をやめず、最低でも半年ほどは使用を続けましょう。
生活の中で使用するタイミングを決め、習慣化することで毎日忘れずに使用できるようになります。

育毛剤の成分や効果について解説してきました。頭皮環境を整え、健康的な髪の毛を育てるサポートを行う育毛剤は、薄毛に悩んでいる人はもちろん、予防したいという人にもおすすめです。ご紹介した内容をもとに、ぜひ育毛剤を効果的に使用してくださいね。