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フケは湯シャンで減る?増える?湯シャンのメリットや向いている人の特徴

最終更新日:

フケは湯シャンで減る?増える?湯シャンのメリットや向いている人の特徴

シャンプーのなかには頭皮や髪の毛への刺激が強い成分を含む商品もあり、最近は湯シャンが注目されています。気になるフケも湯シャンで減らせるのでしょうか。この記事では、湯シャンのメリットや向いている人・向いていない人、やり方について解説します。

この記事の監修
医薬開発研究課 課長/毛髪診断士 桜庭 翔

商品開発課 課長/毛髪診断士

桜庭 翔

大学卒業後、美容・健康通販メーカーに入社し、基礎化粧品やボディケア商品の企画開発業務を担当。
2020年にアンファー株式会社に転職。

2020年:スキンケアブランド「DISM」の商品開発チームにジョイン
2021年:男性ダイエットブランドの立ち上げ及び商品開発業務
2022年:男性妊活ブランド「オムテック」の立ち上げ及び商品開発業務
2023年: 「スカルプD」商品開発責任者
2024年(現在): 「スカルプD」 「スカルプDボーテ」商品開発責任者

sec.1 湯シャンとは?

湯シャンはシャンプーやトリートメントなどのヘアケア用品を使わずに、お湯もしくはぬるま湯だけで洗髪する方法です。

シャンプーはもともと頭皮や髪の毛を洗浄するためのヘアケア用品であり、スカルプケアは目的としていません。そのため、人によってはシャンプーに含まれている成分が肌質に合わず、頭皮トラブルを起こす可能性があります。

シャンプーによる頭皮トラブルを解消・予防する方法の1つが湯シャンというわけです。

sec.2 湯シャンのメリット

湯シャンのメリット

湯シャンは洗浄力の強いシャンプーを使わない洗髪方法であり、以下3つのメリットが期待できます。

・頭皮に優しい
・乾燥対策できる
・皮脂の過剰分泌を抑える

ここでは、湯シャンに期待できる3つのメリットについて解説します。

頭皮に優しい
湯シャンはお湯しか使わないため、刺激が少なく頭皮に優しいです。
市販のシャンプーには合成界面活性剤やパラベン、シリコン、合成着色料、合成香料などの成分を含む商品が少なくありません。
合成界面活性剤や合成香料などは頭皮や髪の毛の汚れをしっかりと落とし、洗髪後に良い香りを楽しむ目的でシャンプーに配合されています。
しかし、肌が弱い方やアトピー性皮膚炎などをお持ちの方には、それらの成分が頭皮へダメージを与える要因になる恐れもあります。
湯シャンであれば頭皮に対して刺激的な成分を用いないため、頭皮に優しいといえるでしょう。
乾燥対策できる
冒頭でもお話したように、シャンプーはそもそもスカルプケアではなく、頭皮や髪の毛を洗浄する目的で作られています。
シャンプーに含まれる洗浄成分によって、お肌を守るべき皮脂膜まで洗い流してしまうと、頭皮の乾燥を招く結果となるのです。
皮脂はべたつきの原因として敬遠されがちですが、実は頭皮を外部の侵入者や乾燥から守る重要な働きも持ちます。
湯シャンであれば必要以上に皮脂を洗い流さず、頭皮のバリア機能を保てるため、乾燥の予防が期待できます。
皮脂の過剰分泌を抑える
市販のシャンプーには合成界面活性剤などの強力な洗浄成分が含まれているため、肌を守るべき皮脂膜まで洗い流してしまう恐れがある点は前述の通りです。
肌を守るべき皮脂膜が奪われると頭皮の乾燥を招きますが、乾燥状態が続くとバリア機能を回復させるため、かえって皮脂が過剰に分泌されることもあります。その結果、頭皮環境が悪化することもあるでしょう。
湯シャンであれば肌に必要な皮脂膜を保ちつつ、余分な皮脂は洗い流せます。皮脂の過剰分泌によるニキビやフケの改善も期待できます。

sec.3 湯シャンでフケが改善する?

湯シャンでフケが改善できるかどうかは肌質によります
あまりにも皮脂の分泌量が多いような方を除けば、おおむねフケの改善が期待できると言えるでしょう。
たとえば、もともと肌が乾燥しやすい方が湯シャンを続けると、頭皮の乾燥を予防して乾性フケを改善する効果が期待できます。

sec.4 湯シャンが向いている人

市販のシャンプーなどが原因で乱れた頭皮環境を改善する効果が期待できる湯シャン。特に下記のように頭皮トラブルを起こしやすい方に向いています。

・乾燥肌の方
・敏感肌の方
・アトピー性皮膚炎がある方

頭皮トラブルは毎日使っているシャンプーによって引き起こされるケースもあります。
洗髪後に頭皮のかゆみや赤みが見られる方は、湯シャンを試してみるのがおすすめです。

sec.5 湯シャンが向いてない人

頭皮環境の改善効果が期待できる湯シャンですが、残念ながら誰にでも向いている訳ではありません。
下記に当てはまる方は湯シャンが向いていない可能性があるため注意しましょう。

・皮脂の分泌量が多い方
・整髪料を使うことが多い方
・自然乾燥で髪を乾かしている方

湯シャンが向いていない方の代表例が、皮脂の分泌量が過剰な方です。湯シャンは市販のシャンプーに比べて洗浄力で劣るため、あまりにも皮脂の分泌量が多いと十分に落としきれず、肌トラブルを招く恐れがあります。

日常的に整髪料を使っている肩も湯シャンでは油分を落とせないため、向いていないと言えるでしょう。

髪の毛を洗った後に自然乾燥させている方にも湯シャンは向いていません。頭皮が濡れている時間が長いと、雑菌の繁殖により不快な臭いを発するだけでなく、脂漏性皮膚炎の発症リスクも高くなるため注意が必要です。

sec.6 湯シャンのやり方

湯シャンのやり方

実は、いきなり毎日の洗髪を湯シャンだけに切り替えるのはおすすめできません。
頭皮の状態は長年のヘアケアの結果であるため、いきなり市販のシャンプーをまったく使わなくなると、皮脂の分泌量がコントロールできなきなり、かえって頭皮トラブルのリスクを増加させる可能性があります。

最初は1週間に1回~2回を湯シャンの日にして、慣れてきたら徐々に回数を増やしていくのがおすすめです。
湯シャンのやり方は以下の通りです。

1.ブラッシングする
2.ぬるま湯ですすぐ
3.マッサージしながら洗う
4.ドライヤーで乾かす

以下で湯シャンの詳しいやり方を説明します。

1.ブラッシングする
湯シャンはシャンプーを使った洗髪よりも指通りが悪い傾向にあるため、必ず事前にブラッシングをしておきましょう。
ブラッシングをしておくと、汚れを落としやすくする効果が期待できます。
また、ブラッシングをしておくと洗髪時に髪の毛が絡み合うのを防ぐ結果にもつながります。
2.ぬるま湯ですすぐ
湯シャンをするときはぬるま湯ですすぐのがポイントです。
湯温が高すぎると、肌を守るための皮脂まで根こそぎ洗い流してしまうためです。
逆に湯温が低すぎると、余分な皮脂を洗い流せなくなります。湯温は38℃程度に設定するのが基本ですが、外気温に応じて調整するとよいでしょう。
3.マッサージしながら洗う
頭皮をぬるま湯でざっとすすいだら、マッサージしながら皮脂や汚れを洗い流しましょう。マッサージをすると頭皮への血流を促す効果が期待できます。
マッサージを行う際には指の腹で指圧するように意識し、爪や指先でお肌を傷つけないよう気を付けてください。
4.ドライヤーで乾かす
湯シャンを終えたら清潔なタオルでしっかりと水分をふき取り、ドライヤーで乾かしてください。
洗髪後に髪の毛や頭皮が濡れている時間が長いと、切れ毛のリスクが増加するだけでなく、雑菌が繁殖する恐れがあるため注意が必要です
ドライヤーは髪の毛から20㎝ほど離し、場所を変えながら手櫛で頭皮を乾かすように意識しましょう。ドライヤーをかける時間の目安は、髪の短いの男性でおよそ3分~5分程度です。

sec.7 湯シャンとフケに関するよくある質問

ここでは、湯シャンとフケに関する2つの質問に回答します。

Q

湯シャンでフケが増える?

A

皮脂の分泌量が多い方の場合、湯シャンでフケが増える恐れがあります。
皮脂の分泌量が過剰な方だと湯シャンだけでは余分な皮脂が残ってしまいがちです。
古くなった皮脂は剥がれ落ちた角質と混じり合って脂性フケの量を増やすだけでなく、脂漏性皮膚炎の発症リスクも増加させるため注意が必要です。

Q

毎日湯シャンしたらフケは減る?

A

毎日湯シャンしたからといって必ずフケが減るとは限りません
湯シャンには頭皮環境を改善する効果が期待できますが、毎日だと余分な皮脂を落としきれず、かえってフケの量が増える恐れもあります。
そのため、最初は週に1回から2回の湯シャンで様子を見て、慣れてきたら次第に回数を増やしていくのがおすすめです。

sec.8 週1・2回の湯シャンでフケの改善を目指しましょう

湯シャンは頭皮に優しく、乾燥を予防したり皮脂の過剰な分泌を抑制したりする効果が期待できます。
特に乾燥肌の方やアトピー性皮膚炎をお持ちの方、敏感肌の方など頭皮トラブルを起こしやすい方に湯シャンは向いています。反対に、皮脂の分泌量が多く、お湯だけでは汚れが落としきれない方には向いていません。
まずは週に1回から2回の湯シャンで様子を見て、自分の肌質に合っているようであれば継続をし、フケの改善を目指しましょう。

この記事の監修
医薬開発研究課 課長/毛髪診断士 桜庭 翔

商品開発課 課長/毛髪診断士

桜庭 翔

大学卒業後、美容・健康通販メーカーに入社し、基礎化粧品やボディケア商品の企画開発業務を担当。
2020年にアンファー株式会社に転職。

2020年:スキンケアブランド「DISM」の商品開発チームにジョイン
2021年:男性ダイエットブランドの立ち上げ及び商品開発業務
2022年:男性妊活ブランド「オムテック」の立ち上げ及び商品開発業務
2023年: 「スカルプD」商品開発責任者
2024年(現在): 「スカルプD」 「スカルプDボーテ」商品開発責任者

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