ミノキシジル外用薬の効果が出やすい人と出にくい人の違いは?
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ミノキシジル外用薬の効果が出やすい人と出にくい人の違いは?
ミノキシジル外用薬に関する口コミやレビューを見ると、「比較的早く効果が出た」という人もいれば、「効果が出るまで時間がかかった」という人もいて、その効果には個人差があるようです。
今回はDクリニック新宿でAGA・薄毛治療を行う小山太郎医師に、ミノキシジル外用薬の効果が出やすい人と出にくい人の差についてお聞きしました。
<<<記事のポイント>>>
☑ミノキシジル外用薬の効果には頭皮内の硫酸転移酵素が関係している
☑硫酸転移酵素の測定は難しい
☑硫酸転移酵素を増強する研究が始まっている
☑個人差はあっても、ミノキシジル外用薬が全く効かないケースは少ない!
ミノキシジル外用薬の効果に影響する硫酸転移酵素とは
ミノキシジル外用薬の発毛効果には個人差がありますが、そこには頭皮の「硫酸転移酵素」が関与しているという報告があります。
まずは硫酸転移酵素とミノキシジル外用薬の関係について説明します。
私たちの毛髪には、成長期・退行期・休止期からなる毛周期が存在します。
その司令塔の役割を果たしているのが「毛乳頭細胞」です。
ミノキシジルは毛髪の成長期を延長する旨の指令を出すよう毛乳頭細胞に働きかけます。
成長期が長くなると、毛は太く、かつ抜けにくくなります。
結果としてAGAの改善、発毛が実現します。
ただし、ミノキシジルが毛乳頭細胞内で働くには、“硫酸化されている”ことが必要です。
そのために欠かせないのが、ミノキシジルを硫酸化させる硫酸転移酵素です。
ミノキシジル外用薬が効果を発揮するには、硫酸転移酵素が不可欠なのです。
ミノキシジル外用薬であれば、頭皮に含まれる硫酸転移酵素が重要です。
頭皮の硫酸転移酵素活性が強い人はミノキシジル外用薬の発毛効果が出やすく、逆に頭皮の硫酸転移酵素活性が弱い人では発毛効果が出にくいという報告があります。
硫酸転移酵素の測定方法は?
毛髪を抜いてきて付着する細胞に含まれる硫酸転移酵素を測定したり、頭皮の硫酸転移酵素活性と相関が報告されている血液中の血小板に含まれる硫酸転移酵素を測定したりが理論上、可能ですが一般の医療機関でこれらの測定検査を受けることはできません。
頭皮の硫酸転移酵素を簡便に測定できるようになれば、ミノキシジル外用薬の効果を使用前にある程度予測することが可能になるでしょう。
硫酸転移酵素を増やす方法は?
仮に頭皮内の硫酸転移酵素が少ないとして、それを改善させる方法は今のところわかっていません。
硫酸転移酵素が多いか少ないかを調べることは難しいし、少ないとわかったとしてもそもそも増やすこともできないのが現状です。
我々の施設では、硫酸転移酵素を活性化する天然成分に関する研究を進めています。研究は始まったばかりですが、硫酸転移酵素を増やしたり、その活性を高めたりすることで、これまでミノキシジル外用薬の効果に満足できていなかったAGA男性や、更なる発毛効果を期待しているAGA男性のお役に立てることを目指しています。
まとめ
ミノキシジル外用薬の発毛効果には個人差がありますが、その要因の一つに、頭皮内の硫酸転移酵素の量の違い、活性の違いがあります。ただしミノキシジル外用薬が「全く効かないという」可能性は低いので、まずは6ヶ月以上継続して使用してみましょう。
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