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白髪が多い人の9の特徴 当てはまるなら白髪が増えるリスクが高い!

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白髪が多い人の9の特徴 当てはまるなら白髪が増えるリスクが高い!

白髪は髪の色素を作る細胞のはたらきが低下することで発生します。低下の原因は老化や遺伝、栄養不足、不衛生な頭皮環境など複数あります。 白髪が多い人に共通する9つの特徴をご説明します。どのような人に白髪が増えやすいのかを確認し、自分自身の生活習慣や体質に照らし合わせてみてください。

白髪が増えやすい体質の人は、生活習慣や食生活を見直してみましょう。

sec.1 白髪が多い人に共通する9の特徴

1.35歳以上

本人の場合、白髪が生えはじめる平均年齢は35歳前後で、髪の半分以上が白髪になるのは55歳ごろと言われています。35歳から白髪が生え始める原因のひとつに、メラノサイトという細胞のはたらきが加齢により衰えることがあります。

メラノサイトは髪の色素であるメラニンを作り出している細胞で、毛根の下部に存在しています。メラノサイトの内部で、アミノ酸の一種である「チロシン」と「チロシナーゼ」と呼ばれる酵素とがメラニンを作り出します。

髪はもともと無色透明です。メラノサイトがメラニンを生成しないと髪は白くなり、メラニンを取り込んだ髪は黒い髪の毛として伸びていきます。

メラノサイトのはたらきは、年齢を重ねるにつれて衰えていきます。やがて正常にメラニンが作られなくなると白髪が伸び始め、次第に白髪の割合も増えていきます。

血糖値を抑えることで老化対策が可能
メラノサイトは加齢により機能が低下しますが、老化対策を行なうことで加齢による機能の低下を遅らせることができます。

老化で起こる現象のひとつにAGE(終末糖化産物)の作用があります。AGEはタンパク質と糖が加熱されてできる、老化を進める原因物質です。AGEは様々な細胞に結びついてはたらきを低下させる作用をもっています。簡単に言うと「AGEが多ければ細胞のはたらきが低下して老化が起こり、AGEを抑えれば老化を抑制できる」ということです。

血糖値が高いほど体内でAGEが発生しやすくなるため、血糖値を急激に上げない食生活がAGE抑制に効果的です。たとえば早食いは血糖値を急激に上げる原因となるので、なんでも早く食べる傾向がある人はひと口30回程度を目安にしっかりと噛む習慣をつけ、時間をかけてゆっくり食べましょう。また、ジュースやお菓子に含まれる人工甘味料はAGEを作る量が多いため、できるだけ控えてください。
老化の原因物質である過酸化水素を増やさないようにする
白髪の原因物質のひとつに、活性酸素の一種である「過酸化水素」があります。過酸化水素の発生を抑えることが、白髪対策には重要です。

活性酸素は、ほかの物質を酸化する力が非常に強い物質で、呼吸やストレス、紫外線などによって体内で発生します。活性酸素は身体に必要な物質ですが、体内で過剰になると、その強い酸化力で細胞を傷つけて、細胞の老化を引き起こします。

過酸化水素は老化の原因となる活性酸素の一種で、メラニンを生成する「チロシナーゼ」という酵素の形成を阻害する作用があります。体内の過酸化水素が増えると、髪を黒くするメラニンの生成量が減少して白髪が増えます。

体内の過酸化水素を増やさないためには、活性酸素を中和する「抗酸化作用」をもつ成分を摂取したり、ストレスをなるべく抑えたりすることが重要です。抗酸化作用をもつ成分には、ビタミンCやビタミンE、野菜類やワインなどに含まれる「ポリフェノール」などがあります。
2.家族に白髪の人がいる

白髪と遺伝との間には、原因こそはっきり解明されていないものの因果関係があります。父・母の家系に白髪の人が多い子供は白髪になりやすい傾向があります。

白髪の多さは遺伝する
2016年に世界で初めて、IRF4遺伝子という髪を白くする作用をもつ遺伝子が発見されました。この遺伝子はメラニンに作用して髪を白くするはたらきをもっており、メラニンの生成や蓄積にも関係していることがわかっています。
白髪を増やさない生活を心がける
遺伝的な原因に対する対策方法はありません。ただ、「必ず白髪が多くなる」というほど明確なものでもありませんので、食事やストレス、頭皮の状態、加齢といった他の白髪の要因にきっちりと対処することで白髪が増えにくいよう工夫することはできます。

家族に白髪が多い人は、生活習慣や食事に特に注意することが大切です。
3.強いストレスを感じる機会が多い

ストレスは、白髪の主要な原因のひとつです。白髪を予防するためには、ストレスをなるべく軽減することが重要です。

ストレスは血行を悪化させて白髪を引き起こす
強いストレスは血液の流れを悪化させ、メラニンの生成にも悪影響を及ぼします。 人間の神経には血管や内臓のはたらきを調整する「自律神経」という器官があります。自律神経は副交感神経と交感神経の2つに分かれており、副交感神経は血管を広げて血流を良くし、身体をリラックス状態に導くはたらきがあります。もう一方の交感神経は血管を収縮させ、身体を緊張状態にさせて身体を活発な状態に導きます。

交感神経と副交感神経がバランス良くはたらいていれば、心身ともに健康な状態を保てます。 ところが、強いストレスを感じると交感神経ばかりが優位にはたらく状態が続きます。すると血管収縮状態が続き、血液の流れが滞りがちになります。身体のあちこちで問題が起こりますが、毛根ではメラニンを作るために必要な栄養や酸素が髪に届かなくなることで色素を作る活動も滞り、白髪の原因になります。
ストレスは白髪の原因物質である過酸化水素を増やす
強いストレスを感じると、体内で過酸化水素が大量に発生します。過酸化水素が体内で過剰になると、メラニン色素を生成するチロシナーゼという酵素の働きが阻害されて白髪が増えてしまいます。

白髪を予防するためには、なるべくリラックスしてストレスを軽減し、体内の過酸化水素の増加を防ぐことが大切です。
ストレスは薄毛(ハゲ)を招く危険性も
ストレスによる自律神経の乱れは、白髪ではなく薄毛(ハゲ)を引き起こすこともあります。白髪や薄毛(ハゲ)などの髪の問題を予防し、改善するためにもストレスの解消は大切です。
4.タバコを吸っている

タバコも、白髪を増やす原因のひとつです。喫煙の習慣がある人は、禁煙することで白髪の増加を抑えることができます。

タバコは白髪を増やす
タバコを吸うと血流が悪くなるため、髪の健康に悪い影響を与えます。 タバコに含まれるニコチンは交感神経を優位にさせ、血管を収縮するはたらきをもっています。血管の収縮で血行が悪くなると、メラニンを作るために必要な栄養が毛根に届かなくなります。その結果、白髪が生えやすくなります。

またニコチンは依存性が高く、体内からニコチンが抜けると禁断症状によりストレスを感じます。ストレスは交感神経を優位にさせて血管を収縮させますから、喫煙の習慣があるとタバコを吸っていないときでも血管の収縮と血行不良が起こります。

さらに、タバコを吸うと過酸化水素などの活性酸素が体内で大量に発生します。
禁煙治療を始めよう
喫煙は白髪の原因になるだけではありません。さまざまな心身の不調を招くものですから、健康のための禁煙をおすすめします。 最も確実に禁煙を成功させる方法は医療機関での禁煙治療の利用です。禁煙治療の成功率は70~80%と非常に高くなっています。理由として考えられるのは、禁煙補助薬でニコチン切れによる離脱症状を軽くできるため、これらを使用することで「タバコを吸いたい」という欲求を抑えられ、スムーズにタバコを吸わない日常へと切り替えられます。

健康保険が適用されるケースもあり、この場合1日1箱のタバコ代よりも安い治療費で禁煙できます。

タバコをやめるのは簡単ではありませんが、白髪を防ぎたい場合は禁煙することをおすすめします。
5.食生活が偏っている

食事の内容が偏っていると栄養バランスも偏り、髪の健康維持に必要な栄養が不足しやすいため、白髪の原因になります。 髪の健康維持にはタンパク質・亜鉛・ビタミン類の3つの栄養素が必要です。タンパク質は髪の原料となり、亜鉛にはタンパク質の合成をサポートするはたらきがあります。ビタミン類はタンパク質の分解や合成を助けたり、頭皮や髪を健康に保ったりするはたらきがあります。 これらの栄養素が不足するとメラニンが正常に作られなくなり、白髪が増える原因になります。

ビタミンは白髪対策に非常に重要
栄養素の中でも、ビタミンは白髪対策にとても重要です。

ビタミンCやビタミンEには、白髪の原因となる過酸化水素を中和する作用があります。ビタミンCやビタミンEは野菜類や果物類に多く含まれており、それらを積極的に摂取することで白髪の増加を抑えることができます。

また、豚肉や野菜類に多く含まれているビタミンB群は、髪を形成するタンパク質の分解と合成に欠かせない成分です。ビタミンB群が不足すると、白髪や薄毛の原因になります。

白髪を予防・改善するためには、ビタミンを積極的に摂取することが大切です。
白髪改善に良い食べ物を積極的に摂る
まずはタンパク質・亜鉛・ビタミンが豊富に含まれている食べ物をふだんの食事に1~2品追加することから始めましょう。 タンパク質、亜鉛、ビタミンを豊富に含む食べ物、その他の白髪の改善や予防に効果的な食べ物は「白髪を改善したいなら牛乳とチーズを!白髪に効くおすすめの食べ物」で詳しくご紹介しています。
6.シャンプーの方法が誤っている

シャンプーの方法が適切でないと、頭皮の健康状態が悪化して白髪の原因になります。白髪を防ぎたい場合は、正しい方法で髪を洗うことが大切です。

誤ったシャンプーの仕方は白髪を増やす
頭皮は皮脂分泌量が多く、シャンプー方法がいいかげんだと不衛生になりがちです。間違ったシャンプー方法では毛穴の皮脂詰まりや雑菌の繁殖が起こります。雑菌が繁殖すると頭皮のターンオーバー(新陳代謝)が乱れて頭皮のバリア機能が低下し、毛根が刺激を受けやすい状態となります。その結果、メラノサイトの機能に異常が起こり、メラニンが正常に作られなくなってしまいます。
シャンプー方法を見直そう
頭皮がかゆい、フケが多い、といった症状は頭皮をきれいに洗えていないときに起こりがちです。一度、自分のシャンプー方法は正しいのか見直してみましょう。
7.充分な睡眠がとれていない

睡眠不足は、白髪の主要な原因のひとつです。白髪を防ぐためには、十分な睡眠をとることが必要です。

睡眠不足は白髪の増加を引き起こす
睡眠不足だと髪の健康維持に欠かせない成長ホルモンが正常に分泌されなくなり、白髪が増加しやすくなります。成長ホルモンは、食事で摂取した栄養を髪や皮膚が効率よく吸収できるようはたらきかけるホルモンです。成長ホルモンは傷んだ細胞の修復や新しい細胞の生成を促し、髪の成長につながっています。 成長ホルモンは入眠してから約90分後、最も深い眠りに入っているときに多く分泌されます。この90分間に深い眠りに入ることができないと、成長ホルモンは正常に分泌されなくなります。 また、成長ホルモンの分泌量は20歳前後が最も多く、それから徐々に少なくなり、40歳前後には4分の1程度まで減少します。つまり睡眠不足は、年齢を重ねるにつれて少なくなる成長ホルモンをさらに減らし、頭皮や髪の健康を損なわせて白髪の原因となるのです。

また、睡眠が不足すると自律神経の交感神経が過度に活発になり、頭皮の血行が悪化してメラノサイトの機能に異常が生じます。さらに睡眠不足によりストレスが蓄積されると、体内の過酸化水素が増加して白髪の原因になります。
就寝の90分前に入浴するのがおすすめ
深い眠りに入る方法は非常にシンプルで、眠る90分前に15分程度入浴するだけです。 人は体温が下がると眠りにつきやすくなる性質をもっています。入浴することで一時的に体温が上がりますが、そのあと90分かけて、上がった分だけ体温を下げます。ですから眠る90分前に浴槽に浸かる入浴を済ませることで、ベッドに入った後にさらに体温が下がっていくため、眠りにつきやすくなります。 他にも睡眠の質を高めるコツはいくつかあります。
8.貧血気味である

貧血になると、頭皮に十分な酸素が供給されず、メラノサイトの機能が低下して白髪が増えてしまいます。白髪を増やさないためには、貧血を予防・改善することが大切です。

貧血は鉄不足によって起こる
貧血には様々な種類がありますが、一般的には鉄不足によって起こる鉄欠乏性貧血のことを指します。 鉄欠乏性貧血は、貧血の9割以上を占めるといわれています。

鉄は血液中のヘモグロビンという物質の構成成分のひとつです。ヘモグロビンは体内のあらゆる組織に酸素を供給するという大事な役割があり、メラノサイトが正常にはたらくためにもヘモグロビンによる酸素の供給は必要です。 鉄が不足するとヘモグロビンの量も減少します。すると全身の組織に酸素が行き渡らなくなり、酸欠状態になります。その結果、メラニンが生成される量は少なくなります

積極的に鉄を摂取しよう
鉄欠乏性貧血は食事で鉄を摂取すれば改善できます。鉄の多い食べ物はレバー、牡蠣、ひじき、高野豆腐、ほうれん草などがあります。また、ビタミンCとタンパク質を一緒に摂取すると鉄の吸収率が高まるので、一緒に摂取することをおすすめします。
9.腎臓機能が低下している

腎臓機能が低下すると、血液が正常に作られなくなり、正常に髪が成長できなくなります。 腎臓は血液を作る上で重要なエリスロポエチンというホルモンを分泌しています。エリスロポエチンは骨の中にある血液を作る組織に作用し、血液を増やすようはたらきかける役割を担っています。そのため、もし腎臓機能が低下すると、エリスロポエチンの分泌量が減少して、充分な量の血液が作られなくなります。血液の不足はメラノサイトを活性化するために必要な酸素や栄養の不足につながり、白髪の原因になります。

腎臓機能の低下を防ぐ
腎臓機能がある程度まで低下すると、その機能を元に戻すことはできません。ですから腎臓機能が低下しているとわかったら、すぐに「これ以上低下させないための対策」を始める必要があります。 効果的な対策法はタンパク質や塩分の制限です。腎臓機能が低下すると、タンパク質の過剰摂取は老廃物の蓄積を招き、塩分の過剰摂取はむくみなどの症状を招きます。ただ、タンパク質は髪の原料となるものでもあり、制限し過ぎるのも良くありません。腎臓の機能に合った量を専門医と相談しながら摂取しましょう。

sec.2 白髪が多い人の特徴と自分を照らし合わせよう

白髪が多い人の特徴が自分に多くあてはまる場合、これからどんどん白髪が増える可能性があります。 白髪が多い人に共通する9つの特徴を確認しましょう。

● 35歳以上
● 家族に白髪の人がいる
● 強いストレスを感じることが多い
● タバコを吸っている
● 偏った食事をしている
● 正しい方法でシャンプーできていない
● 充分な睡眠がとれていない
● 貧血
● 腎臓機能が低下している

これらの特徴の多くに心あたりがあるならば、今後白髪が増える可能性が充分にあります。白髪が生えるのを完全に止めることはできませんが、進行をある程度遅くすることは可能です。当てはまっている特徴を改善し、白髪を増やさない対策を始めましょう。

この記事の監修
アンファー株式会社

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