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白髪はストレスで増える?もしかして病気?白髪とストレス・病気の関係急に増えた白髪は病気のサインかも!?白髪が増える4つの病気

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白髪はストレスで増える?もしかして病気?白髪とストレス・病気の関係急に増えた白髪は病気のサインかも!?白髪が増える4つの病気

「ストレスで白髪が増えた」と聞いたことがある人は多いでしょう。なぜストレスで白髪が増えてしまうのでしょうか?また、突然白髪が増えたのならばストレスではなく病気が原因の可能性もあります。この記事ではストレスと白髪の関係や、白髪が増える4つの病気について解説します。最近白髪が気になり始めた方は、確認してみてください。「最近、急に白髪が増え始めた」と感じていませんか。急に白髪が増えた場合、病気の症状の一環である可能性もあります。白髪は加齢や遺伝、ストレスや食生活の影響で生えることが多いのですが、病気が原因で増えることもあります。

白髪が生えるメカニズムを解説し、白髪と関係の深い4つの病気の原因と治療法について説明します。早期発見のためにも、白髪と関係している病気の症状に該当しないか、確認してみてください。

sec.1 白髪が生えるメカニズム

色素細胞のはたらき低下で白髪が生える
黒い髪の色のもとになるのはメラニンという色素です。メラニンが髪に多く含まれていると髪は黒くなり、反対にメラニンが少なくなる、あるいはほとんどなくなると髪は白い状態のままで伸びます。白い状態のまま伸びた髪がいわゆる「白髪」です。メラニンは髪の根元にある「メラノサイト」という色素細胞の中で、アミノ酸のチロシンを原料とし、チロシナーゼという酵素の作用によって作られます。

メラニン以外に髪の色のもとになる物質はありません。ですから、白髪が生えるのはつまり、何らかの原因でメラノサイトのはたらきが低下し、メラニンが充分に作られなかったりとき、あるいはメラノサイトが減少したりすると白髪が生えてくるのです。がまったく機能せずメラニンが作られなかった結果だと考えられます。
白髪の原因
白髪の原因はひとつではなく、複数の要因が絡み合って起こります。
老化
年齢を重ねると、老化によってメラノサイトのはたらきが低下するため白髪になります。個人差はありますが、35歳ごろから白髪が生え始めます。
遺伝
白髪と遺伝についてはまだ完全には解明されていないのですが、「白髪が多い家系であれば、その子孫は白髪になりやすい」という傾向はわかっています。また、近年ではメラニンに作用して髪を白くするはたらきをもつ「IRF4遺伝子」という遺伝子も見つかり、これが白髪の原因、そして遺伝に深く関わっている可能性も推測されています。
ストレス
ストレス

ストレスも白髪の原因のひとつです。 強いストレスを感じると交感神経が優位になって血管を収縮させ、結果として血行が悪くなります。メラニンの生成に必要なチロシンやチロシナーゼは血液によって運ばれるので、血行が悪くなるとメラノサイトまでこれらが充分に届かなくなり、またメラノサイトが活動するために必要な栄養も届かなくなります。その結果、充分な量のメラニンが作れなくなり、髪は白髪として伸びます。

栄養不足
メラニンを作るためにはアミノ酸や酵素が不可欠ですし、健康な髪を作るにはビタミンや亜鉛も必要です。偏った食生活によってこれらの栄養が不足すると、白髪を増やす原因になります。

白髪を改善する食べ物については「若白髪の原因は栄養不足?白髪に効く食べ物を知ろう」で詳しく解説しています。
病気
DNAを正常に作れなくなる悪性貧血、全身の機能が低下する甲状腺機能低下症などの病気によってメラノサイトのはたらきが低下し、白髪になる場合もあります。 それぞれ詳しく解説しましょう。

▼なお、若白髪でお悩みの方には以下記事で詳しい原因をご紹介していますので、こちらをご参照ください。

参考記事:若白髪の原因は栄養不足?白髪に効く食べ物を知ろう

sec.2 白髪とストレスの関係

白髪になる原因のひとつがストレスです。
ストレスを感じると交感神経が優位になります。交感神経は自律神経の一種で、副交感神経より優位になることで心拍を早くしたり血圧を上昇させたりなど、身体を活発にします。
ストレスにより交感神経が優位になると「ノルアドレナリン」と呼ばれる神経伝達物質が放出され、メラノサイトを生み出す色素幹細胞を過剰に活性化。メラノサイトに急速に変化してしまい、必要な時にメラノサイトが供給できなくなってしまいます。
メラノサイトが不足すると髪の色のもととなるメラニンも足りなくなり、白髪になってしまうのです。

ストレス白髪を防ぐ方法
ストレスを感じると交感神経が優位になり、白髪につながります。
そのため、ストレスによる白髪を防ぐには、交感神経が優位な状態から副交感神経が優位な状態に切り替え、自律神経を整えることが大切です。
自律神経を整える方法には以下の3つがあります。

・朝日を浴びる
・ストレッチする
・お風呂にゆっくり入る

ここでは、ストレスによる白髪を防ぐための自律神経の整え方を解説します。

朝日を浴びる
朝起きたら日光を浴びるようにしましょう。日光を浴びると「セロトニン」が活性化します。セロトニンは神経伝達物質のひとつで、心のバランスを整える役割があります。
毎朝20~30分を目安に日に浴びることでセロトニンが活性化し、自律神経が整うでしょう。
ストレッチする
ストレッチなど柔軟体操を行なうと心身がリラックスし、副交感神経が活発になります。ストレスを感じたときには体側を伸ばしたり背伸びをしたり、意識的にストレッチしてみてくださいね。
お風呂にゆっくり入る
お風呂にゆっくり入ると身体がリラックスモードになり、副交感神経が優位になります。仕事や人間関係などでストレスを感じた日にはゆっくりとお風呂に入り、自律神経を整えましょう。

sec.3 白髪が生える・増えることがあるを増やすことがある病気

白髪が生える・増えることがあるを増やすことがある病気
突然白髪が増えた場合、ストレスではなく病気が原因の可能性があります。
白髪を増やすことがある病気には下記の4つが挙げられます。
・悪性貧血(巨赤芽球性貧血)
・甲状腺機能低下症
・腎不全
・原田病(フォークト・小柳・原田病)
ここでは、白髪が生える・増えることがある病気について解説します。
病気の症状も解説するので、白髪の他に思い当たる症状があれば病院へ受診してみてください。
悪性貧血(巨赤芽球貧血)
悪性貧血とは、赤血球を作るために必要なビタミンB12の不足が原因で起こる貧血です。 ビタミンB12は神経や血液を健康に保ち、DNAの生成を助けるといった働きはたらきをもっています。

ビタミンB12が体内に吸収される流れを見てみましょう。 まず、ビタミンB12を含む食べ物を食べると、胃酸が食べ物に含まれるビタミンB12をタンパク質から切り離します。そして、ビタミンB12は胃の中で作られたタンパク質の一種である内因子と結合し、体内に吸収されます。

ビタミンB12の吸収には内因子が欠かせませんが、悪性貧血にかかると、内因子を作れることができません。そのためビタミンB12を充分に吸収できなくなります。ビタミンB12はDNAの合成に必要な成分ですので、不足すると正常にDNAが作られなくなります。つまり、 髪を黒くする色素・メラニンを作るメラノサイト細胞も作られなくなるため、髪を黒くする方法がなくなり、髪の毛は白くなるのです髪になります。

悪性貧血にかかると以下のような症状が現われます。
・痛みを伴う舌の炎症(舌炎、ぜつえん)
・息切れ
・頭痛
・疲労
・体力低下
・便秘
・食欲不振
・体重減少
・うつ病
・認知症
・知覚障害
甲状腺機能低下症
甲状腺機能低下症は、甲状腺ホルモンの分泌が充分に行なわれない病気です。甲状腺ホルモンは、喉仏のどぼとけの下あたりにある甲状腺という臓器から分泌されるホルモンで、全身の新陳代謝を活発にする働きはたらきがあります。新陳代謝は古くなった細胞を新しい細胞に作り変えたり、身体を成長させたりして身体の健康を維持する重要なものです。

甲状腺ホルモンの分泌が少なくなると、全身の代謝が低下して身体のさまざまな機能が低下する症状が出ます。白髪の症状もそのひとつで、甲状腺の機能が低下するとメラノサイトが正常に働かなはたらかなくなり、白髪を引き起こします

甲状腺機能低下症の原因のほとんどは「橋本病」です。橋本病は、身体の免疫に異常が起こって甲状腺を「異物」と誤認して免疫が攻撃し、甲状腺の働きはたらきを低下させる病気です。なお、橋本病にかかった人全員が甲状腺機能低下症になるわけではなく、橋本病の人が甲状腺機能低下症を伴う割合は4~5人に1人程度です。

甲状腺機能低下症になると、以下のような症状が現れます諸症状が現われます。
・乾燥
・脱毛
・むくみ
・便秘
・疲労感
・眠気
・記憶障害
・抑うつ
・無気力
腎不全
腎臓は心臓から送り出されてきた血液をろ過し、老廃物を尿として排出する働きはたらきをもつ臓器です。そのろ過の機能が低下し、充分に老廃物を排泄できなくなった状態が腎不全です。腎不全を起こすと、全身の臓器に機能障害が起きてさまざまな症状が現れます。髪も正常に成長できなくなり、メラノサイトにも影響が及ぶために白髪が増えるのですます。

腎不全には急性腎不全と慢性腎臓病の2種類があります。急性腎不全は1日以内~数週間のうちに腎機能が急激に低下した状態です。急性腎不全の原因としては薬剤や脱水、ショック状態などが代表的ですが、原因を特定するのが難しいこともあります。慢性腎不全は数か月~数年かけて徐々に腎機能が低下した状態です。
腎不全の症状
悪性貧血にかかると以下のような症状が現われます。
・尿の出が悪くなる、あるいは全く出なくなる
・夜間の尿の量が増える(慢性腎臓病の場合)
・むくみ
・疲労
・息切れ
・かゆみ
・食欲不振
・貧血
・高血圧
・意識障害
原田病(フォークト・小柳・原田病)
原田病とは、突然両目に網膜剥離が生じて、見えづらくなる病気です。症状は目以外にも皮膚の白斑や白髪、脱毛など全身に現れます。
原田病の原因はメラノサイトに対する自己免疫疾患です。自己免疫疾患とは自分の免疫システムが身体の中にある正常な細胞や物質を間違って攻撃して炎症を起こす病気のことです。原田病はメラノサイトを標的として発症するため、メラノサイトの多い髪、目、耳、皮膚などに症状が現れます
原田病の症状
原田病にかかると以下のような症状が現われます。
・頭痛
・めまい
・倦怠感
・難聴
・皮膚の白斑
・目の充血
・目のかすみ
・目の奥の痛み
・まぶしく感じる
・視力低下

sec.4 白髪が生える、増えることがある病気の治療法

髪は伸び始めるときに色素が入るものであり、白髪は色素が入らないまま伸びた髪の毛の状態です。 一度白髪として生えてきた髪が途中から黒い髪になることは(染めない限り)ありません。ですから病気を治療できても白髪が黒くなったり、減ったりするわけではありませんが、今黒い髪として伸びている髪が白髪になるのを防ぎ、今後生える髪が白髪になることをのを予防することはできます。
4つの病気の治療法をそれぞれ確認しましょう。
悪性貧血の治療法
悪性貧血はビタミン12の不足によって起こりますので、ビタミン12を補う治療を行ないます。なお、悪性貧血の人はビタミン12の吸収に必要な内因子が作られないため、経口投与ではなく非経口投与を行なうのが一般的です。
初期治療では500μgのビタミンB12を週3回、筋肉あるいは静脈に注射します。初期治療を約2か月行ない、症状に改善がみられたら3か月に1回の頻度に切り替えます。

ビタミンB12の投与により血液が正常に作られるようになっても、全身に酸素を運ぶはたらきをもつ血液の鉄分が不足し、貧血の症状が完全に改善しないこともあります。その場合は鉄の経口投与が必要ですを行ないます。
甲状腺機能低下症の治療法
甲状腺機能低下症の治療はレボチロキシンという内服する治療が一般的です。レボチロキシンとは甲状腺ホルモン製剤で、服用することで不足した甲状腺ホルモンを補えます。1日1回、最初は少量の内服量から始め、定期的に血液検査をしながら徐々に内服量を増やします。レボチロキシンはすぐに効果が出るわけではなく、効果が見られるまでにある程度の時間が必要ですかかります。

甲状腺機能低下症は医師の指示に従い薬剤を服用すれば、充分コントロールできる病気です。ただ、治療の効果には個人差があり、薬剤投与を完全にやめられる人、やめられない人とに分かれます。
腎不全の治療法
短期間で腎臓機能が低下した急性腎不全と、長い年月をかけて腎臓機能が低下した慢性腎不全とでは治療法が異なります。

●急性腎不全の治療法
急性腎不全の治療では、腎臓機能が低下した原因の除去と、腎臓が回復するための管理を行ないます。
脱水や出血が原因の場合は輸液や輸血を、行ない、薬剤が原因の場合は薬剤の投与の中止などを行なって、腎臓機能が低下した原因を取り除きます。原因が不明の場合、あるいは原因を除去しても腎機能がすぐに回復しない場合は、食事療法薬物療法を中心としたに治療が必要です。を
食事療法は1日1,800kcal以上のエネルギーを確保しながら、腎臓の負担を減らすためにタンパク質と塩分を制限するのが基本です。なお、腎臓の回復状態によって食事制限の内容は異なります。

●慢性腎不全の治療法
慢性腎不全の場合、現在の医療では腎臓機能にまで回復させられることはできません。そのため病気の進行を予防し、末期になるまでの時期を遅らせることを治療の目的とします。主な治療内容は薬物療法食事療法です。
腎臓機能の低下により心臓病や脳卒中などの合併症を発症するリスクが高まるため、薬剤の使用で合併症を予防します。食事療法ではカロリーの制限と水分の適量摂取、タンパク質、塩分、カリウム・リンなどの栄養素の制限を意識して食事を行ないます。
原田病の治療法
原田病は免疫抑制作用や抗炎症作用に優れているステロイドを使用して治療するのが一般的です。初期にステロイドを使用して治療を行なえば、多くの人が後遺症もなく治ります。しかし現在の医療では確実に再発を防ぐ方法はなく、強力な治療を行なっても3~5人に1人の割合で再発する可能性もがあります。

原田病は目だけではなく、全身に症状が現れますので、全身に大量にステロイドの投与を行ないうことになります。ステロイドの大量投与は高血圧などの重大な副作用が出る恐れがあるので、入院が必要です。点滴での投与から始まり、徐々に内服薬に切り替えます。 また、急にステロイドの投与をやめると再発する可能性が高まるので、徐々に投与する量を減らしながら、半年程度の期間をかけて治療を行なうことが必要ですいます。なお、治療の途中で炎症の再発や長期化が見られる場合、ステロイドの投与を1年以上続けることもあります。

sec.5 ストレスや病気が原因で白髪が増えることがあります白髪が生えやすい病気の症状が出ていないか、まず確認を

ストレスや病気が原因で白髪が増えることがあります白髪が生えやすい病気の症状が出ていないか、まず確認を

ストレスがかかると交感神経が優位になり、白髪が増えてしまうことがあります。ストレスによる白髪を増やさないためには自律神経を整えることが大切です。朝日を浴びる、ストレッチを行なうなどを習慣づけ、ストレス白髪を予防しましょう。
「突然白髪が増えた」という場合には、病気が原因の可能性もあります。
白髪は老化や遺伝、ストレス、食生活などだけではなく、病気によって生えることもあります。そのため白髪が増え始めた時期に体調も悪くなっている場合は病気を疑ってみることも必要です。病気の治療を行なわないと白髪は増えるばかりですし、症状も悪化します。病気の可能性が疑われるようであれば、病院で詳しい検査を受けましょう。


白髪が生えるしくみは、メラノサイトのはたらきの低下によって、髪内部に取り込まれるメラニン色素の量が少なくなるからです。白髪が増えないようにするには、この「メラノサイトのはたらきを低下させる原因」への対処が必要になるのですが、原因のひとつとして病気の影響も考えられます。白髪を増やすことがある主な病気としては悪性貧血、甲状腺機能低下症、腎不全があります。

それぞれの病気の症状は以下の通りです。

悪性貧血:舌の痛みと炎症、息切れ、頭痛、疲労、体力低下、便秘
甲状腺機能:乾燥、脱毛、むくみ、疲労感、眠気、記憶障害
腎不全:尿の出が悪くなるあるいは全く出なくなる、むくみ、かゆみ、食欲不振
原田病:頭痛、めまい、倦怠感、難聴、皮膚の白斑、目の充血、目のかゆみ


白髪を増やす病気には、治療で治るものもあれば、治らないものもあります。 悪性貧血は不足しているビタミンB12を非経口投与で補えば症状は改善されます。ですが慢性腎不全のような腎臓機能が元に戻らない病気の場合は、薬物療法や食事療法で病気の進行を予防することしかできません。

いずれにせよ病気の治療を行なわないと、白髪は増える一方ですし、症状も悪化してします。ですから病気の可能性があると心配になったら、一度病院で詳しい検査を受けましょう。

白髪が更に増えるか、白髪が多い人の9の特徴をご紹介しているので当てはまるものがあるか、確認してみましょう。


また根元から伸びてくる髪が再び黒髪に戻る、効果的な白髪の改善方法を以下記事にてご紹介しています。
参考記事:その白髪はまた黒くなる可能性が!白髪をあきらめる前に知るべきこと

この記事の監修
アンファー株式会社

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