育毛剤の成分を知る！主要成分や選ぶ際のポイントと成分ごとの注意点を解説

育毛剤は、頭皮環境の改善と、薄毛の要因となる物質の生成抑制、抜け毛予防が主な役割です。血行促進や過剰な皮脂分泌を抑える働きもあり、以下のような状態が気になっている方におすすめです。

・抜け毛が多い
・薄毛の家族がいる
・細い髪の割合が多い
・頭皮の状態が悪い(乾燥・かゆみ・フケが出るなど)
・生活習慣が乱れている

ただし、新しい髪を生やす効果はないため、髪を生やしたいという方には不向きといえます。あくまで、今ある髪の維持が目的で利用するものと覚えておきましょう。

育毛剤と発毛剤は薬機法では異なる分類であり、育毛剤は「医薬部外品」、発毛剤は「医薬品」として扱われます。

医薬品とは、治療や予防を目的とした薬です。発毛剤は髪を生やしたり毛量を増やしたりといった効果を期待して使用されます。

一方、育毛剤は今生えている髪の維持や、髪が育ちやすい環境の維持といった予防を目的に使用します。育毛剤は主に守りのケア、発毛剤は攻めのケアと捉えるとわかりやすいでしょう。

髪の状態や目的に合わせて、どちらが適切かを検討してみてください。

育毛剤による血行促進は、毛根へ栄養を届けるための重要な働きのひとつです。以下のような配合成分により、育毛剤の血行促進が期待できます。

・センブリエキス
・ニコチン酸アミド
・酢酸トコフェロール
・カプサイシン

頭皮が血行不良の場合、髪の育成に必要な栄養素や酸素が届きにくくなります。血行不良は主に生活習慣の乱れやストレスが要因と考えられている症状です。もしも思い当たる部分があれば、育毛剤を使用しながら生活習慣も改善することもおすすめします。

ここで食事やサプリメントによる栄養補給も同時に行うと、育毛剤の効果をより感じやすくなるでしょう。

育毛剤に含まれる成分で、発毛促進が期待できる成分は以下のとおりです。

・D-パントテニルアルコール（パンテノール）
・ペンタデカン酸グリセリド
・ステモキシジン
・アデノシン

これらの成分によって血行促進と毛母細胞(髪を生み出す役割を持つ細胞)の活性化が期待でき、発毛も促進される可能性があります。

ただし、育毛剤は医薬品ほどの作用は期待できません。発毛促進が期待できる成分が含まれている商品であっても、薄毛が改善するわけではない点には留意してください。

育毛剤には抗炎症や殺菌が期待できる成分も含まれています。抗炎症・殺菌が期待できる代表的な成分は、以下のとおりです。

・グリチルリチン酸ジカリウム
・アラントイン
・ピロクトンオラミン
・ヒノキチオール

上記の成分を含む育毛剤であれば、頭皮の乾燥防止、かゆみや炎症の抑制のほか、殺菌効果も期待できます。菌の繁殖を抑えたい方や、かゆみやフケに悩んでいる方は、紹介した成分が含まれている育毛剤の使用を検討してみてください。

頭皮にうるおいを与える保湿成分の有無も、育毛剤を選ぶうえでは重要なポイントです。代表的な保湿成分は以下のとおりです。

・プラセンタエキス
・コラーゲン
・ヒアルロン酸
・パンテノール

頭皮が乾燥するとバリア機能が弱まり、外部からの刺激や細菌が侵入しやすくなります。

乾燥した状態が続くと、かゆみや炎症、フケなどの頭皮トラブルが発生する可能性が高くなるため、育毛剤を選ぶ際は、保湿成分の有無もチェックしましょう。

頭皮や髪の悩みは人それぞれ異なります。例えば、頭皮の乾燥が気になる場合はヒアルロン酸やコラーゲン、パンテノールといった保湿成分が含まれた育毛剤を選ぶのがおすすめです。

抜け毛を予防し、今ある髪を強く育てたいという目的であればセンブリエキスや酢酸トコフェロールなどの血行促進成分が含まれている育毛剤を選びましょう。

このように、育毛剤を選ぶ際は自分の具体的な悩みや目的を把握し、対応した成分が配合されているかを確認することが大切です。

頭皮は脂性肌・乾燥肌・敏感肌など、人によってタイプが異なります。脂性肌の方は皮脂の分泌が過剰になりやすいため、洗浄力の高いシャンプーを選ぶのがおすすめです。ただし、洗浄力が強すぎる場合は、必要な皮脂まで洗い流してしまわないように注意が必要です。

また、乾燥肌の方は保湿成分が配合されたシャンプーを選ぶことで、頭皮の乾燥を防ぎ、うるおいを保つ効果が期待できます。

敏感肌の方は、低刺激で香料や着色料などの成分が含まれていないシャンプーを選びましょう。

育毛剤のような医薬部外品は、法律（薬機法）に基づき承認を受けた成分を「有効成分」として表示しています。有効成分は「その他の成分」と区別して表示されるため、育毛剤選ぶ際は参考にしてください。

また、育毛剤に「厚生労働省認可」「医薬品」「医薬部外品」といった表記があるかどうかも、信頼性を判断するうえで押さえておきたいポイントです。

ただし、表記がある製品であっても、使用感には個人差があります。使用後に異変を感じた場合は、製品を持参したうえで医療機関を受診しましょう。

育毛剤にはミストタイプやスプレータイプ、ノズルタイプなどがあり、それぞれ塗布方法が異なります。

薬剤が霧状になって出るミストタイプやスプレータイプは、髪をかき分けながらスプレーするだけで塗布できます。液だれも少ないため、使いやすさを感じる方も多いでしょう。髪が長い方には、気になる場所にピンポイントで塗布できるノズルタイプがおすすめです。

塗布しやすい育毛剤を選ぶと、日々のお手入れがスムーズになります。毎日使いやすい商品を選びましょう。

市販の育毛剤は副作用のリスクは低いとされていますが、以下のような副作用が起こるリスクはゼロではありません。

・かゆみ
・腫れ
・赤み
・湿疹

アレルギー体質や敏感肌の方の場合、副作用のリスクが高まります。一般的に広く使用されている成分でも副作用が起きるケースもまれにあるため、購入前に成分表示をチェックし、できるだけ刺激が少ない商品を選びましょう。

また、新しい育毛剤を使う前にパッチテストを実施すると、副作用を避けやすくなります。それでも使用後に何らかの異常を感じた場合は、速やかに医療機関に相談してください。

育毛剤にはさまざま成分が含まれているため、人によってはアレルギーを引き起こす可能性があります。

アレルギーが起こりやすい成分は断定できませんが、一般的には以下のような添加物が要因で起こりやすいと考えられています。

・着色料
・香料
・アルコール
・防腐剤
・パラベン

過去にアレルギーを起こした経験がある方は、購入時に成分表示をチェックしておきましょう。試供品やテスターがある場合は積極的に活用し、頭皮に刺激を感じないかも確認しておくと、トラブルを回避しやすくなります。

育毛剤の効果を最大限に引き出すには、用法用量を守って使用しましょう。特に他の育毛剤や発毛剤との併用は避けてください。併用すると、有効成分の吸収を妨げて効果が発揮できなかったり、副作用による頭皮トラブルのリスクが高まったりする可能性があります。

また、複数の薬剤を併用してしまうと成分のバランスが崩れてしまい、有効成分が十分に吸収されず、本来得られるはずの育毛効果も発揮できなくなります。

育毛剤は使用前に説明書を読み込み、適切な用法用量を理解したうえで使用しましょう。

スカルプDの育毛剤には、育毛・発毛促進・抜け毛予防を目的とした有効成分が配合されています。

これらの有効成分が互いに作用し、育毛しやすい頭皮環境を整えるのがスカルプDの特徴です。ふけやかゆみといった頭皮トラブルに悩んでいる方は、使用を検討してみてください。

スカルプDの育毛剤は、独自開発の成分を含む頭皮ケア成分で育毛をサポートする商品です。代表的な成分として、以下の2種類が含まれています。

・豆乳発酵液
・高純度化ニンジンエキス

他にも、カッコンエキス、クロレラエキス、セイヨウニワトコエキス、メリッサエキス、ゲットウ葉エキス、オウバクエキス、ポリグルタミン酸塩といった成分を含んでいるのが特徴です。

各種成分が有効成分の働きを助け、総合的に健やかな頭皮と髪の育成をサポートすることを目指しています。