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【美容師監修】シャンプー時の抜け毛の原因とは!?「抜けている」ではなく「抜いている」かも!?正しい洗髪で薄毛・細毛対策!

最終更新日:

【美容師監修】シャンプー時の抜け毛の原因とは!?「抜けている」ではなく「抜いている」かも!?正しい洗髪で薄毛・細毛対策!

抜け毛や薄毛など、髪に悩みを抱える方の中には「シャンプーでたくさん毛が抜けてしまう……」と感じている方もいるのではないでしょうか。

しかし、シャンプーのやり方次第では逆に髪を健康な状態に導き、抜け毛を抑えることもできるのです。今回はそんなシャンプーの仕方について、ヘアメディカルサロンの店長、伴亮(ばん りょう)さんに伺いました。

この記事の監修
伴亮(ばん りょう) 
美容師・ヘアメディカルサロン店長

sec.1 「髪を洗う」のではなく「頭皮を洗う」。抜け毛を防ぐ正しいシャンプーの方法!

「髪を洗う」のではなく「頭皮を洗う」。抜け毛を防ぐ正しいシャンプーの方法!

まず、抜け毛を最小限に防ぐ正しいシャンプーの方法を「湯洗い・シャンプー・すすぎ」の3段階にわけてご紹介します。各工程のポイントを押さえて洗髪することで、シャンプー時の抜け毛を防ぐだけでなく、頭皮の健康状態を改善する効果も期待できます。

「薄毛が気になってきた……」という方は、ぜひ実践してみてください。では、「湯洗い」から、日々実践している施術を基に解説していきましょう。

湯洗い
シャンプーで洗髪をする前に、まずはお湯で髪の毛を濡らして「湯洗い」をします。 シャンプー剤をつけるために軽く髪の毛を濡らす程度に考えている方もいると思いますが、実はこの湯洗いがとても大切。念入りに湯洗いをすると髪の表面についたホコリやスタイリング剤を落とすことができるため、その後のシャンプーの泡立ちが良くなり、しっかりと汚れを除去できるのです。

お湯を髪全体に馴染ませたら、優しく手ぐしで髪をとかしながら3分ほどかけてゆっくりと洗っていきましょう。お客様とシャンプーの話になり「湯洗い3分」と伝えると、長いと感じられる方もいますが、しっかりと汚れを落としきるにはそのくらいの時間が必要です。

また、「湯洗いの前にブラッシングでホコリを落とした方が良い」と聞かれることもあるのですが、ホコリはしっかりと湯洗いをすることで流れるので特に必要はありません。むしろブラッシングにより、絡まった毛がまとまって抜けてしまうこともあるため、抜け毛対策という意味では逆効果かもしれません。また、お湯の温度は38度がベスト。適温のお湯で洗うことでスタイリング剤や皮脂などの油分が落ちやすくなります。
シャンプー
しっかりと湯洗いをして髪の表面の汚れが落ちたら、シャンプー剤を使って髪を洗っていきます。 シャンプーをする際にもっとも重要なポイントは、ズバリ“泡立ち”。きめ細やかな泡をつくりだすことで、泡が毛根に入り込み、皮脂汚れを除去して頭皮を健康な状態に導いてくれます。

まずはシャンプー剤を手のひらで馴染ませ、泡立ちやすくなった状態で髪の毛に塗布。髪の上でシャンプー剤を伸ばして泡立ちができたら、泡を頭皮に浸透させていくようにして洗っていきます。

このとき、どれだけ湯洗いをしていても、髪に油分や汚れが残っていると泡が立たないこともあります。そんなとき、泡立たないままシャンプーをして流してしまう方もいると思いますが、それでは頭皮の汚れはほとんど落とせません。一度流してから再びシャンプー剤を使い、泡が立った状態で洗髪しましょう。

また、シャンプーは指先の使い方が重要です。「髪を洗う」という感覚ではなく「頭皮を洗う」という感覚で、10本の指の腹を頭皮に密着させ、フロントもしくはえり足の方からトップに向かって洗っていきます。ゴシゴシと頭皮をこすると抜け毛の原因になりますので、指で頭皮を動かしてマッサージするようなイメージで。

施術をしていると、男性のお客様で、たまに頭皮が赤らんでいる方がいらっしゃいます。その原因のひとつは、指先の使い方。指を頭皮に立てて、ゴシゴシと洗うのが当たり前になっているかもしれません。頭皮を痛めるだけでなく、髪の毛を自ら引き抜いてしまうので、抜け毛が気になる方は特に注意してみてください。特にトップは髪の毛が抜けやすいので、優しくマッサージするという意識を持って、3分から5分ほどかけて全体を丁寧に洗いましょう。
すすぎ
シャンプーが済んだら最後にすすぎです。泡や汚れが残ってしまうと抜け毛の原因になるため、すすぎは念入りに。しっかりと泡と汚れを落としきるために、私を含め美容師が実践しているのが、「お湯をためながら洗う」こと。

シャワーを手でせき止めて、お湯を髪の毛・頭皮にしっかり浸すイメージです。そうすることで、お湯がしっかり頭皮まで届き、泡と汚れをしっかりと洗い流すことができます。また、シャワーの水圧はできるだけ強めが理想的。水の力で毛根にダメージを与えることなく皮脂汚れを落とせます。ぬるつきがなくなるまで3分ほど時間をかけて流しましょう。

このときも指先でゴシゴシと洗うのは避けましょう。シャンプーと同様、頭皮の腫れや抜け毛につながります。

sec.2 意外と知らない!?正しいコンディショナーの使用方法

?正しいコンディショナーの使用方法

シャンプーの後はコンディショナーで理想の髪に。しかし、使い方次第では逆に頭皮に悪影響を与えてしまい、抜け毛や薄毛につながります。

コンディショナーとトリートメントの違い
まず前提知識として理解しておきたいのが「コンディショナー」と「トリートメント」の違いです。

コンディショナーの役割を一言で表すと「指通りをよくするもの」。髪の表面がコーティングされ、それによってブラッシングの際にクシ通りが良くなるため、抜け毛を防ぐことができるのです。「ブラッシングの際の抜け毛が気になる……」という方には、利用をオススメすることもありますね。また、コーティングにより、次回髪を洗うときに汚れが落ちやすくなるという効果もあります。

トリートメントは「髪を修復するもの」。髪のキューティクルをつなぎ合わせている CMC(細胞膜複合体)を保護する成分が含まれているため、ダメージヘアーに効果的です。
コンディショナーとトリートメントの使い分け&正しい使い方
コンディショナーとトリートメントの違いをふまえたうえで、それぞれの使い分けと正しい使い方をご紹介します。

コンディショナーは基本的にシャンプーの後に毎回使って良いものです。ブラッシング中の抜け毛予防につながるので、気になる方は男女関係なく取り入れると良いと思います。 一方トリートメントはカラーリングやパーマをした後や、髪のダメージが気になるときに使うのがオススメです。当店でも、カラーリングやパーマ後のお客様には、トリートメントを利用しています。

しかし、両方使うのはあまり意味がないので、トリートメントを使う日は「コンディショナーはお休み」という考え方で使い分けると良いでしょう。

コンディショナーをつけるときは、頭皮につかないように注意しながら、指全体にコンディショナーをつけ、髪の毛をオールバックにするようにかきあげて全体に馴染ませます。髪によく馴染んだら、3分ほどかけて髪の絡まりとぬめりがなくなるまでしっかりと洗い流します。商品によっては保湿成分があり頭皮からつけられるものもあるため、利用前に確認すると良いでしょう。

また、トリートメントを使う際は、シャンプーの後で一度タオルドライをすると効果的です。余分な水分をとることで、成分が薄まることなく髪に浸透します。

sec.3 髪が短くても仕上げはしっかりドライヤーで髪を乾かして

髪が短くても仕上げはしっかりドライヤーで髪を乾かして

髪が短い場合、ドライヤーを使わずに自然乾燥させる方もいますが、髪が濡れた状態で放置しておくことは衛生的に問題があり、匂いやフケ、かゆみの原因になります。髪の長さに関わらず、しっかりとドライヤーを使って乾かしましょう。

ドライヤーは髪から10㎝以上離し、頭皮に直接熱風が当たらないように注意します。シャンプーのときと同様、ゴシゴシと髪をこすったりせず、手ぐしで髪を持ち上げながらゆっくりと一定の方向にとかすようにして乾かしましょう。

sec.4 抜け毛・薄毛・細毛の原因になっている!? 洗髪時のNG習慣チェック

髪が短くても仕上げはしっかりドライヤーで髪を乾かして

正しいシャンプーの方法やコンディショナー、トリートメントの使い方をご紹介しましたが、ここであらためて、抜け毛や薄毛・細毛の原因となる洗髪のNG習慣をまとめます。自分の洗髪に問題がないか、以下の項目をチェックし、改善すべきポイントは見直しましょう

● 湯洗いをせず、頭にお湯をつけてすぐにシャンプーをしている
● 爪を立てる・頭皮をこするなど、頭皮を刺激してダメージを与えている
● シャンプーが泡立たないうちに洗い流している
● シャンプー後、ぬるつきが残ったまますすぎを終えている
● ドライヤーを使わずに自然乾燥させている

間違った洗髪をしていると、髪が自然と「抜けている」のではなく、知らず知らずのうちに自分で「抜いている」恐れが。また、しっかりと頭皮の汚れを落とせていないと、薄毛や細毛の進行にもつながります。洗髪の方法を改善して清潔で健康的な頭皮を手に入れましょう。

シャンプーとその後のケアは、やり方次第で頭皮と髪の毛の状態を左右します。抜け毛・髪の毛のダメージ・髪の毛のボリュームダウンなど、さまざまな悩みの解決につながる可能性があるので、ぜひ正しい方法をマスターしてください。お客様から抜け毛・薄毛・細毛の相談を受けた際にも、シャンプーとその後のケアからアドバイスさせていただく機会が多々あります。

sec.4 プラスαで取り入れたい、薄毛・細毛対策ケア

髪が短くても仕上げはしっかりドライヤーで髪を乾かして

正しい洗髪習慣を考えることも大切ですが、「どんなアイテムを使うか」も非常に重要です。

シャンプーに関しては、髪の健康にとって有効な成分が含まれているものや、泡立ちが良いものがオススメ。また、コンディショナーは前述の通り、頭皮につけることができて保湿効果があるものもあり、そうした商品は乾燥肌でお悩みの方にオススメです。

毎日使うものなので、薬局で特売品を買うのではなく、自分の頭皮のコンディションに合った商品を選びましょう。

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この記事の監修
伴亮(ばん りょう) 美容師・ヘアメディカルサロン店長

この記事の監修 伴亮(ばん りょう)

横浜ビューティーアート専門学校を卒業後、カット専門サロン、トータルビューティサロンで経験を積み、2017年のオープン時からヘアメディカルサロン東京の店長をつとめる。AGA治療専門のDクリニック東京に併設されており、髪や頭皮に優しいカラー、ボリュームアップカットを取り入れた施術に定評。オープンから2年で月間700人が来店する人気サロン。

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