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ふと鏡を見たら、髪の毛先だけが白くなっていたり、髪に白い点が見えたりといった症状に気づいたことはありませんか。
指で擦ってもとれない、明らかに髪の毛が白くなっている状態であれば、それはワックスや汚れの付着ではなく髪が傷んでいるサインです。
なぜこんな症状が起きるのか、どう対策すればいいのかを紹介します。
目次
髪に出る白い点のような部分の正体は、髪の表層の保護膜であるキューティクルを突き破って出てきた、髪の内側の繊維質です。
髪はケラチンというタンパク質の繊維がいくつも重なった束状に形成されています。この繊維がちぎれてしまうと、束状のまとまりを失い、繊維がキューティクルの外側に飛び出すことがあります。この部分が白く見えるのが、毛先や毛の途中が白くなる理由なのです。
理由はわかりましたが、安心はできません。と言うのも、この状態は髪にひどいダメージが蓄積されている証拠であるからです。
髪の内側の繊維質が外側へ露出する主な原因として、外部からの直接的なダメージが考えられます。紫外線によるダメージやドライヤーやヘアアイロンの熱などが髪に加わると、その影響で髪の表面が剥がれてしまうからです。
髪の内部には、髪のしなやかさを保つ水分や髪色を支える色素が豊富に含まれています。そのため、髪の内部の繊維が外側に露出すると、水分や色素が流れ出してしまい髪質が悪くなります。
ダメージがひどくなると、繊維が光を反射して毛先が白く見えるようになります。
なお、一度傷ついた髪を元通りに修復さすることはできないので、髪をきれいに伸ばしたい人は髪をダメージの原因から遠ざける必要があります。
紫外線やカラーリング、パーマ、ブリーチなどは髪を傷める原因になりますが、これらの直接髪に作用する原因以外でも、髪へのダメージは起こりえます。 代表的な原因としては栄養不足や加齢、ストレスなどが考えられます。それぞれについて確認しましょう。
髪のダメージの結果、というと「ケアをすれば直るのではないか」と考えるかもしれませんが、伸びて外に出ている髪の毛は既に死んでいる細胞です。死んでいる細胞を回復させることはできないので、髪の繊維質が露出してしまった部分も直すことはできません。
また、部分的に破損している状態ですのでトリートメントの補修効果も期待できません。対処方法としては白くなっている部分より少し毛根寄りの部分でカットするしかありません。
できてしまったあとの対処方法は切るしかありませんので、「今後できないようにするには」と予防に目を向けましょう。
毛先が白くなる現象を予防するために、最も効果的なのは適切な栄養を摂取することです。
髪にとくに必要な成分は、タンパク質、ミネラル(亜鉛)、ビタミンの3種類があります。
この中で重視してほしいのは亜鉛です。なぜなら、髪に必要な栄養素のうち、最も摂取しにくい成分であるからです。
亜鉛はタンパク質を髪の主成分であるケラチンに変えるために必要不可欠です。
亜鉛は生牡蠣や豚レバーなどに多く含まれていますが、通常の食生活ではなかなか摂れず、不足しがちです。亜鉛を効率よく摂取するにはサプリメントを活用しましょう。
毛先だけ白い髪の毛や、白い部分が見える髪の毛に気づいたら、まずは軽く擦ってみましょう。擦っても落ちないならばそれは髪のダメージにより内側の繊維質が飛び出したものです。直すことはできないのでカットし、髪のダメージを意識的に予防しましょう。具体的には紫外線対策やバランスの良い食生活を心がけることで髪のダメージ軽減を期待できます。とくに不足しがちな亜鉛はサプリメントで補って、健康的な髪の成長を目指しましょう。
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