乾燥肌(ドライスキン)ってどんな状態?肌が乾燥する仕組みや対策法を詳しく解説
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かゆみや見た目の悪化を伴うこともある乾燥肌。季節や肌質が原因だと考えられやすいですが、実は日々の誤ったケアやメンズならではの理由から起きているかもしれません。今回はそんな乾燥肌について、原因や対策方法についてご紹介していきます。簡単なスキンケア方法を理解し、乾燥肌によるトラブルを未然に防ぎましょう。
この記事の監修
Dクリニック 新宿院
杉田 淳
2016年3月 岩手医科大学医学部卒業
2018年4月 東邦大学医療センター大森病院(研修医として勤務)
2020年4月 獨協医科大学埼玉医療センター 入職
2022年1月 Dクリニック新宿院 入職
皮膚科、膠原病内科を主体に東邦大学での研修を経た後、獨協医科大学埼玉医療センター皮膚科、同関連病院、クリニックにて皮膚疾患をはじめ、円形脱毛症やAGA患者様の診療に従事しました。 患者様のお悩み、ご不安に心から寄り添い、気持ちを共有することを心掛けております。何卒、宜しくお願い申し上げます。
目次
乾燥肌(ドライスキン)とは?
肌の表面を構成する角層に含まれる細胞間脂質(セラミド)や天然保湿因子(アミノ酸など)に加え、皮脂分泌量も加齢と共に徐々に減少し、水分保持能が低下することでカサつきが生じ、ツヤやハリが低下した状態です。また空気の乾燥、紫外線の影響も重なり、バリア機能も低下しています。肌のつっぱりやカサつき、白い粉が付いたような症状が現れたら注意しましょう。乾燥肌は刺激に弱く、ちょっとした外的刺激でかゆみや湿疹につながることもあります。放っておくと皮膚炎やシミなどに発展する恐れもあるので、早めに対処しましょう。
乾燥肌(ドライスキン)になるメカニズム
肌のコンディションを保つには、肌表面の角質層が持つ保湿機能とバリア機能が欠かせません。バリア機能が正常に働いていると、肌の水分を閉じ込めてうるおいを保ち、紫外線やアレルゲンといった刺激から肌を守ってくれます。
しかし、誤った洗顔方法や生活習慣などによって
角層が乱れると、肌のうるおいは失われてしまいます。乾燥肌を予防するためには、この機能の維持が必須と言えるでしょう。
乾燥肌(ドライスキン)の主な原因
乾燥肌はさまざまな原因によって引き起こされます。環境による原因もありますが、実は自分自身の日々の行動によるものかも。原因は1つとは限りません。当てはまるものがないか、1つずつ見ていきましょう。
誤ったスキンケア
肌に直接触れるスキンケアは一歩間違えると、角層にダメージを与え、肌に刺激を与えてしまいます。ナイロンタオルで顔をゴシゴシと洗ったり拭いたりするのは避けましょう。また、40℃以上のお湯は、肌に必要な脂質まで落とす恐れがあります。顔を洗う際は高温のお湯を使わず、36℃以下のぬるま湯で洗うのがポイントです。
ターンオーバーの乱れ
ターンオーバーとは一定の周期で行われる皮膚の細胞の入れ替わりのことで、正常なバリア機能を保つためにはこのサイクルの維持が欠かせません。
しかし、不規則な生活やストレスにより、このターンオーバーのサイクルは簡単に乱れてしまいます。適切な周期での細胞入れ替えができなくなることで皮膚のバリア機能や水分保持機能は低下し、乾燥肌が引き起こされます。
空気の乾燥
気温が下がると空気中の水分が減り、乾燥します。冬場の洗顔後に肌がつっぱったように感じるのは、この空気の乾燥により角層の水分保持能が低下していることが原因でしょう。
また、エアコンを使用している室内でも空気の乾燥は発生します。部屋が暖められることで水分量が低下する「暖房」でも、除湿効果のある「冷房」でも起こり得るので、長時間の使用には注意が必要です。
紫外線
紫外線は、皮膚表面の表皮だけでなく、より深くにある真皮にも直接ダメージを与え、肌のバリア機能を低下させます。女性に比べると、紫外線対策はあまり行わないという男性が多い傾向にありますが、乾燥とともに光老化によるしわやしみ、皮膚がんも引き起こす恐れがあるので、対策は欠かせません。
加齢
加齢が進むにつれ、肌のターンオーバーの周期は遅くなります。肌の生まれ変わりが正常に行われないことで、古い角質が溜まって角質層が厚くなり、バリア機能が衰えていくのです。また、バリア機能を作る皮脂の分泌量やセラミド(細胞間脂質)、天然保湿因子の量も加齢とともに減少していくので、年齢を重ねるにつれ、乾燥肌に悩む人は必然的に増えていきます。
乾燥肌(ドライスキン)の改善・予防方法
乾燥肌を改善するためには、肌のバリア機能を高め、正常なターンオーバーを促すことが不可欠です。ご紹介する日頃からできるケアで、乾燥肌を改善、そして予防しましょう。
スキンケア方法を見直す
洗顔時はよく泡立てた弾力のある泡で優しく洗いましょう。皮膚の表面にある汚れを泡で包みこむようなイメージです。必要なうるおいまで流してしまわないよう、泡をつけている時間は短く済ませるのがポイント。すすぐ際は、必ずぬるま湯を使用します。
洗顔後は、清潔なタオルでポンポンと水気を吸い取るように拭きましょう。化粧水やパックで保湿し、乳液、クリーム等でしっかり蓋をすることが大切です。
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充分な睡眠と栄養をとる
ストレスや偏食、睡眠不足などの生活習慣の乱れは、ターンオーバーを乱す原因になります。一度、自分の生活習慣を見直してみましょう。
食事面では、からだをつくるタンパク質や皮脂腺の機能を円滑にして肌にうるおいを与えるビタミンA群を中心に、バランスよく3食摂ることが大切です。
また、働いていると規則正しい睡眠は難しいかもしれませんが、ベッドにスマホを持ち込まないなど、睡眠の質を高める努力から始めてみましょう。
加湿器を使用する
冬場は特に室内・室外とともに乾燥する傾向があります。意識的に加湿器を使用し、部屋の湿度を保ちましょう。また、季節を問わず、エアコンを長時間使用しないよう心がけるとよいでしょう。
職場など、空調の調節や加湿器の使用が難しい場合は持ち運び用の化粧水などでこまめに保湿すると効果的です。
紫外線対策を行う
紫外線の強い春~夏を中心に、1年通して日焼け止めを使用しましょう。夏場の紫外線が特に強く肌への刺激も大きいので、帽子をかぶる、日差しの強い昼時の外出を避けるなど紫外線を浴びない工夫も大切です。
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「DISM」は、アンファーが開発した男性向けスキンケアブランドです。
全ての製品に、独自の保湿成分を配合しており、肌にしっかりとうるおいを与えます。
紫外線や乾燥によるダメージの蓄積「肌負債」を貯めないよう肌の角層を保湿してくれるので、今までスキンケアをしてこなかった男性にもぴったり。ダメージを受けやすい肌の正常なターンオーバーを保つ手助けをしてくれます。
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1本で化粧水・乳液・美容液・クリーム・マスクの5つの役割を果たしてくれるので、ラインナップ使いに慣れていない男性におすすめです。化粧水だけでは乾燥してしまう肌にも、しっかりとうるおいを閉じ込めてくれます。
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スキンケアと同時に紫外線対策ができるので、外出前にわざわざ日焼け止めを塗る習慣がない人にもおすすめです。
症状がひどいときは皮膚科医に診てもらおう!
ご紹介した乾燥肌の対策方法を試してみても改善しない、悪化したという場合は早急に皮膚科の医師に相談しましょう。
激しいかゆみや湿疹を伴う場合は、アトピー性皮膚炎や皮膚瘙痒症(ひふそうようしょう)などの病気の可能性もあります。自己判断でケアせずに、早めに適切な指導や治療を受けることが大切です。